2011年、みなさんにとってどんな年だったでしょうか。
3月11日午後、三陸沖を震源とした国内観測史上最大マグニチュード9.0の大地震が発生しました。そして専門家でさえ予想しえなかった巨大な津波が東北地方沿岸部に襲来し、言葉では言い表せない程の甚大な被害を齎し、さらには放射能問題まで引き起こされてしまいました。この未曾有の事実にだれしもが絶望感を感じざるを得なかったのではないでしょうか。あれから、数ヶ月が経ち、日本中、世界中から支援の手が差し伸べられ、人と人との絆から、被災地の人々も復旧への勇気と復興への希望を持ち、少しずつ前進しています。
日本は歴史上、幾度と無く危機に直面しています。天災による飢餓、戦争、経済危機。しかし、我々の先人達はその困難な局面にも負けず、諦めず、前に進み、何世代もの間命を託し、受け継ぎ、繋いできました。そのおかげで今の我々が存在できているということを忘れてはいけません。その譲り受けてきた命、文化、日本そのものを、これからの未来を担う若者に繋げていくことが我々責任世代の役目なのではないでしょうか。繋げていこう、そして繋がっていこうという相互の意識が相通じれば、それは強い結び目となり、その結び目が多くなればなるほど強固な信頼という礎ができ、その信頼を通して伝わる思いが継承できれば、必ず明るい未来へ通じていくと私は信じています。
【事業方針】
~ 生きる力を醸成しよう ~
今の時代、大抵の物がほしい時に手に入り、必要な情報がほしい時に入手できる便利な世の中だと言えるのではないでしょうか。特に近年、パソコンや、携帯型のゲーム機、携帯電話の高機能化と普及率の上昇、さらに使用者の低年齢化が急速に進んでいると感じます。このこと自体だけを見れば、ドックイヤーと言われるように、我々を取り巻く環境が目まぐるしく変化していることへの対応としては決して悪いことではないと思います。しかし、このような環境の中で生きているうちに、それらに依存し過ぎてしまい、本来自らの努力や、人と人との繋がりから、またお互いに努力し合うことから得られる本物の感動というものが少なくなってきてしまっているように感じます。特に児童期から、このような環境に慣れてしまうことは、生きていく上で最も大切な部分を感じることなく成長してしまうのではないかと危惧します。そこで、今まで続いてきた子ども達への「生きる力」を醸成する活動を今年度も展開していきます。また、「子どもは大人の鏡」と言われるように、子どもに伝える役目である我々大人の意識も重要であると考えます。大人としての律した姿勢で「地域の子どもは地域で育む」意識を高め、「生きる力」を地域全体で醸成していける礎を固めていきます。
~ 安心安全なまちへ近づくために ~
2011年3月11日、東北地方を中心とする東日本大震災が起こり、多くの方々の命、生活が奪われてしまいました。また長野県内でも栄村を震源とする長野県北部地震、松本市でも震度5強の地震が起こり、家屋の倒壊などの被害が出てしまいました。地震だけでなく、様々な自然災害が各地で猛威を振るっているニュースが連日飛び交っています。この災害がいつ伊南地域で発生してもおかしくない状況であることを思うと、災害に対する市民の関心を高めていくことも明るい豊かな社会を目指す上では重要なことだと考えます。そこで今年度は、この地域にとっての安心安全なまちづくりのあり方を考え、防災意識を高める活動を展開し、市民の安心安全に繋がる礎を作っていきます。
~ 会員の拡大 ~
青年会議所とは、20歳から40歳までの会員が入会と卒業を繰り返す新陳代謝と単年度制を持つ団体であります。その団体にとって、精力的にまちづくり運動を毎年継続的に展開していくためにも、明るい豊かな社会を築き上げようという熱き思いでまちづくり運動を繋いでいく会員を拡大していくことは我々組織にとって重要な課題であります。より良い地域を目指し活動を行い、地域に対して我々の思いを発信して、我々の運動への理解者を拡め、その中から新たな会員を獲得していけば、おのずと会員拡大をなすことができると考えます。我々の活動の推進力はメンバー一人ひとりの力です。そして、地域のことを真剣に考え、行動できる人材を一人でも多く輩出していくことも明るい豊かな社会を築くためには重要なことです。そこで、今年度も拡大の本質を踏まえた上で、我々の活動の礎である会員拡大を精力的に行っていきます。
~ 組織の運営と渉外事業 ~
我々のまちづくり運動を継続的に推し進めるためには運営的な活動も大変重要なことだと考えます。総会や各会議の設営、あらゆるまちづくり事業を支える財務管理などの総務活動。運動の方向性や、活動の内容を地域に向け発信していく広報活動。これらすべてが他のまちづくり事業を支える重要な運営的活動となっています。そして今年度は公益社団法人格取得を目指す上で、資料や体制など最終的な形を作っていく重要な年でもあります。次年度以降を見越した体制を確立していくためにも、運営面での礎を強化していきます。
~ 第43回長野ブロック会員大会に向けて ~
2012年、第43回長野ブロック協議会会員大会が駒ヶ根青年会議所主管の下開催されます。長野ブロック協議会の大会への思いを受け継ぎ、メンバー一人ひとりが当大会を成功裏に導くためにすべきことを考え、当大会の礎となる運営面をメンバー一丸となって取り組み、地域にとっても有益な会員大会となるよう全力で取り組んで参ります。
~ おわりに ~
青年会議所活動を行っていく上で大切にしなければいけないことがいくつかあります。その一つとして、調査・分析・企画・行動・評価という、「CD5サイクル」というものがあります。我々の活動は常にこの5サイクルに則って進まなければいけません。思いつきや想像だけでは、物事はうまく進みません。何事も調査分析という裏付けがあり、そのためにベストな企画を委員会で練り上げ、立案し、承認を得た後に行動へと移し、そして最後に自分達が狙ったものに対してどうであったのかを評価し、報告書として残し、そして次の調査に活かしていきます。そしてもう一つが、「委員会活動」です。委員会とは委員長、副委員長、委員メンバーで構成されています。その中には、JC歴の長い経験豊かなメンバーもいれば、入会間もない新入会員もいます。様々な視点を持つメンバー同士が集い、質の高い議論を交わしながらお互いの努力を積み重ね合えば、より精度の高い活動へ繋がります。このCD5サイクルに従い、委員会を充実させていくことが、青年会議所活動の基礎であると考えます。そしてもう一つ、このお互いの努力し合う中に、必ず持っていてほしい心があります。それは「繋げる心と繋がる心」です。JC暦の長いメンバーは今までの活動で得られた経験、学び、慣例をこれからのメンバーへ伝えていくことを大切にして委員会に参加してほしいのです。またJC暦の浅いメンバーは貪欲に先輩の経験を吸収する意識を持って委員会に参加してほしいのです。この2つの意識が重なり合えば、形式的なことはもちろん、思いや伝統、メンバー間の信頼の輪、さらにはbe betterな変化を作り出していけると考えます。本年度は、「CD5サイクル」を忠実に守り、そして「繋げる心と繋がる心」でJC活動の最小単位の輪である委員会を磐石なものとし、この伊南地域が『ふるさと愛溢れる人の「絆」から全ての命が光輝くまち』(未来ビジョン2011中期ビジョンより)に向かうための組織としての礎を確立していきましょう。










